
外壁塗装は、見た目を整えるだけでなく、雨や紫外線から外壁を守り、家を長持ちさせるためのメンテナンスです。ただし工事は安くないので、「外壁塗装の費用相場はいくら?」と不安になる方も多いはずです。ここでは一般の方向けに、相場の目安、見積もりの内訳、安すぎる見積もりの注意点まで、やさしくまとめます。
外壁塗装の費用相場はどれくらい?
相場は家の大きさだけで決まりません。外壁の状態、塗料の種類、足場条件、付帯部(雨樋など)の範囲でも変わります。まずは「よくある価格帯」を押さえておくと、見積もりが現実的か判断しやすくなります。
戸建てで多い価格帯の目安
外壁塗装のみ(屋根別・大規模補修別)の目安は、おおむね80万〜140万円前後が一つの基準です。延床30〜40坪の一般的な戸建てなら、この範囲に収まるケースが多いです。
ただし外壁面積は、凹凸の多い外観、ベランダ形状、窓の数などでも増減します。坪数だけで断定せず、見積もりの「塗装面積(平方メートル)」を確認するのがコツです。
相場に幅が出る主な理由
同じサイズの家でも金額が変わる理由はシンプルです。
・塗料グレード(長持ちほど高くなりやすい)
・下地の傷み(ひび割れ、浮き、チョーキングの程度)
・シーリング工事の範囲(サイディングは影響が大きい)
・足場の組みにくさ(狭小地、隣家が近いなど)
「相場から外れている=即ダメ」ではなく、条件差の説明がつくかどうかを見ていきましょう。
見積もりの内訳を知ると安心できる
外壁塗装は、材料費だけでなく工程が多い工事です。内訳を把握すると、何にお金がかかっているのかが見え、価格比較もしやすくなります。
よく出てくる項目と役割
見積書でよく見かける項目は次の通りです。
・足場、養生:安全確保と仕上がりの土台
・高圧洗浄:汚れを落として密着を良くする
・下地処理:ひび割れ補修、ケレン、釘頭処理など
・下塗り:外壁材と上塗りを接着させる
・中塗り、上塗り:膜厚を作り耐久性を出す
・付帯部塗装:雨樋、破風、軒天など
この中でも、足場と下地関連は金額が大きくなりやすいポイントです。
足場・下地補修・シーリングは削りにくい
安い見積もりで怖いのは、必要な工程が薄くなっているケースです。足場が不十分だと作業性が落ち、塗りムラや安全面のリスクが増えます。下地補修が少ないと、数年でひび割れが再発することもあります。シーリングが古いままだと、目地から水が入りやすく、塗膜より先に劣化が進みがちです。比較の際は、この3点が適正かを優先して確認しましょう。
塗料の種類で費用と耐用年数が変わる
費用相場の差を作る最大要因の一つが塗料です。初期費用が高くても長持ちする塗料は、次回の足場費用(まとまった出費)の回数を減らせる場合があります。
塗料グレードのざっくりイメージ
代表例としては、ウレタンよりシリコン、さらにフッ素・無機の順に高くなる傾向があります。一般的にはシリコンが価格と耐久のバランスが良く、相場の中心になりやすいです。
ただし同じグレード名でも、製品や仕様、下塗りとの組み合わせで性能が変わるため、「塗料名だけ」で決めないことが大切です。
確認したいのは塗料より施工条件
高い塗料を使っても、乾燥時間が守られない、下塗りが合っていない、下地が弱っているなどがあると長持ちしにくくなります。逆に標準的な塗料でも、下地処理が丁寧で工程が守られていれば、満足度は上がりやすいです。見積もり比較では、材料と工程の説明の分かりやすさも重視しましょう。
相場より安すぎる見積もりの注意点
相見積もりで極端に安い提案が出ることもあります。もちろん企業努力の可能性はありますが、初心者ほどチェックポイントを決めておくと安心です。
安さの理由が「省略」になっていないか
よくある注意点は次の通りです。
・「一式」が多く、面積や回数が分からない
・下地処理やシーリングの記載が薄い
・付帯部が別料金で、合計すると高くなる
・追加工事が出やすい説明になっている
見積書には、塗装面積(平方メートル)、塗り回数、材料名が書かれているかを見てください。
比較のための質問テンプレ
業者に同じ質問をすると、比較がスムーズです。
・外壁の塗装面積は何平方メートルで計算していますか
・下塗り、中塗り、上塗りの回数と材料は何ですか
・シーリングは打ち替えか増し打ちか、範囲はどこですか
・下地補修はどこまで含まれますか
具体的に答え、根拠を説明できるかどうかが判断材料になります。
まとめ
外壁塗装の費用相場は、戸建てで80万〜140万円前後が一つの目安ですが、外壁の状態やシーリング工事、足場条件、塗料グレード、付帯部の範囲で上下します。見積もりは金額だけでなく、塗装面積(平方メートル)、工程(下地処理・3回塗り)、シーリングの内容、付帯部の範囲が明確かをチェックしましょう。相場感と内訳を押さえ、説明が分かりやすい業者を選べば、費用面の不安を減らしながら納得の外壁塗装につなげられます。
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